ふたごホットラインにいたったのは

さっき、新聞の取材を電話でしていただきました。

そこで聞かれたのが「なぜホットラインなのか?」ということでした。

おこたえしたことは文字制限から新聞では伝わらないだろうなとおもったのと、TVのテロップで流れてきたメッセージから「伝えなくちゃ」と感じたので、ちょっと重いかもしれないけれど、お話ししておこうとおもいます。

 

ふたごが1才半のころ

 

さっきTVニュースをつけていると、「北海道いのちの電話 24時間の相談受付体制できず懸念」のテロップがながれてきました。

理由は『感染防止対策として公共交通機関で来るのを控えるよう求めたところ、相談員の3分の1ほどが来られなくなり、365日、24時間の相談受付体制が作れなくなっている』(NHK・WEBより抜粋)と、いうことでした。

 

わたしの勝手な理解ですが、『いのちの電話』は、つらくて生きづらくてもうダメだとおもうけれど、それでも命を諦めきれない時に、もういちど「人を信じてみたい」と望みを繋げる場所だと感じています。その場所の運営ができないことに、とても心配しています。

じつはわたしも、この『いのちの電話』に助けてもらった一人です。

つらくて、つらくて、誰に何をいっても状況が変わらない中で「もうあかんな」って思ったとき、一度だけかけてみたことがあります。

深夜だったにもかかわらず年配らしき女性がでてくれて、ただただ「うん、うん」って否定もせず聴いてくれました。

聴いてもらうちに、『自分の足でもういちどやってみよう。こんなに辛いのなら、辛いことはやめちゃって、自分を生きるんだ』と思えたのです。

 

その聴いてもらった体験は、ふたご育児の引きこもりや、虐待防止を考えてきた「ふたごじてんしゃ」や「つなげる」の活動によい影響となり、ふたご支援で『いのちの電話』のようなホットラインをつくりたいという考えに至りました。

ただ先ほどのニュース記事にもあったように『いのちの電話』は、北海道から沖縄まで全国に拠点があり、その場所へ無償ボランティの人たちが通い、電話対応にあたってくれているそうです。

さすがに、わたしにはムリだと思いました。自分にそこまでの体力ないこと、システムをつくれない無力さにがっかりしました。

できない理由をさんざんあげつらいました。そこから、だったら何だったら出来るのかを、もう一人の理事と考え続けてきました。

 

そんな時、LINEからオープンチャットのサービス提供がはじまったよと、認定NPOで活躍されている方から教えてもらいました。

できたばっかりのサービスでほかの誰もやっていないから、どんなリスクがあるのか全くわからない中でしたが、やってみなきゃ分からないし、なんだか分からないけれどココで何かできるかもしれないとおもい、常につながれる場所として「LINEオープンチャット『ふたごのへや』」を2019年9月にオープンしたのでした。この頃は、誰もが手探りで使い方などのマニュアルも充実しておらず、考えてつくっていくのに時間をつかいました。

 

『ふたごのへや』は、LINEから無料で提供されているサービスのためシステム使用料はかかりません。だから、管理費を無償ボランティアで賄ってきました。ただ、無償提供のサービスのため、セキュリティが完璧かといわれればそうともいえません。そのため、個人情報などは入力しないようお願いしています。

さて、そうやって進んできた常につながれる場所ですが、今回の非常事態をうけ先日おこなったアンケート結果から、それ以上の何かが必要だと強く感じました。

ひきこもるしかなく、「誰もがつらいから」と、そのつらい気持ちを押し殺しすぎないようにするために、文字だけのやり取りではなく、人間らしいつながりを少しでも残せることを大切にし、face to face、顔と顔をあわせて話せる何か。

それが、今回のビデオ会議システムをつかったホットラインです。

 

ホットラインに参加してくれたママたち

 

わたしが何をおもってホットラインを立ち上げたかは、あくまでもきっかけで、使ってくれるママ達にとって居心地のよいものになってくれたらとおもっています。

これまで訪ねてきてくれたママは、のべ17人。そこまで深刻じゃないかもしれないし、深刻だったかもしれない。

ただ、画面に映し出されるママたちはみな笑顔で「大変だよねー」が合言葉になっています。

そして、こどもたちがバラまいたおもちゃが散らばっている部屋がうつしだされるたびに、そうなるよねってお互いに苦笑いしています。

 

 

ピアサポーター養成講座の受付をはじめます

 

わたしの聴いてもらった体験は、つなげるの活動である「ピアサポーター養成講座」に活かされています。

どうしようもない行き場のない気持ちは吐き出すことが大切で、吐き出すことで自分自身の力を自分自身が発見し、信じられるもようになる。と、わたしはそう思っています。

ピアだからできることがあります。

そして、そのできることを最大限に活かせるよう、聴くことを改めて学びます。

わたしが誰かに助けられて一歩が踏み出せたように、あなたの経験がだれかの一歩につながりますように。

NPO法人つなげるの仲間となってくれるピアサポーターを育て、活躍してもらいたいとおもっています。

詳細はまたあらためて。

 

 

代表 なかはらみちこ