■ 5歳でも知っていることを伝える力はある
2018.09.01
「ここ降りなきゃいけないのに、ママ降りてないんだよー。だから、家帰ったら怒ってね。」
ぼくが自転車に乗せて、幼稚園に連れて行ったとき、必ずこんな会話を息子としています。
我が家では、去年からこども乗せ自転車にお世話になっています。
前にもうすぐ2歳になる娘を、後ろに5歳になる息子を乗せて。
ふだんは、ぼくは仕事なので幼稚園送迎はできません。
ただ、交通量の多い道を通るので、より安全に移動できるように、
使い始めに家族みんなでロケハンに向かい、
当時4歳の息子と嫁に、口うるさくいろいろ伝えました。
「ここは危ないから絶対スピード出さないでほしい」
「バランスとれないなら、支えるの重いだろうけど、降りて手押ししてほしい」
「曲がり角気をつけて、信号守ってね」
気づけば息子が監視して、嫁が注意される、という構図に。
危ないところには、標識があったりするので、その標識を説明すると、
それが正しい、守らなきゃダメだと、息子はマジメに思ってくれたみたい。
あ、でも嫁を批判してるわけではないんです。
結果的に事故もないし、まわりの歩行者に迷惑もかけてなさそうだし、
彼女は彼女なりに、いろんなことを考えながら、安全に移動しているはず。
だから、一旦はそれでオッケー!
大事なことは、知っていること。
「どこが、何が、危険かを知っている」
「自分が、何をしたら、ダメかを知っている」
知らない人には、気づいた人が声をかけられるような社会であればいいな。
ぼくも知らないことがたくさんあるので、いろんな人に助けてもらっています。
「知らなかったことを知ることができる」
「知っていることを伝えることができる」
そんな当たり前のことを、こどもと接しながらよく考えています。
2018年9月1日
専務理事 大野祐一