NPO法人つなげる

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こどもの好奇心を満たす新たな選択肢

2020.01.25

A-7.その他

プレゼン資料のタイトル画面

正式名称は、(ぼくとわたしが歩く道や住む街の)『マップづくりクラブ』。その名のとおり、地図を作ります。小学校低学年向けには、平面で工作を。小学校高学年向けには、立体で工作を。当初は、このようなカタチではまったくなかったけれど、アイデアを具体化していって行きついたのがこのカタチ。とりあえず「交通安全」という言葉を使いたくなかった。

 

□ 前身は「作って・遊んで・学ぶ」交通安全ワークショップ

もしかしたら、ぼくのブログや活動報告で目にした方もいるかもしれないが、2019年に交通安全ワークショップを実施した。小学校や警察の方々がやっているような交通安全教室ではなく、あくまでも子どもが自由で楽しめる空間で『危なそうなところでは止まる』ということをしっかりと持って帰ってもらう。これはこれでけっこう手ごたえがあったんです。車を手作りする・シールを貼る・クイズをする・思い思いに話す、などなど。子どもたちはとても楽しそうに取り組んでもらいました。

ワークショップの様子

一方で、参加したこどもたちから宿題をもらったし、自分自身のなかでも大きな課題に気づいた。「大人は信号を守らない」「大人は交通安全という言葉にあまり興味がない」という2点。

もともと、NPO法人つなげるとして「交通安全」にフォーカスをあてたのは、子ども乗せ自転車のママ・パパが危ない運転をするシーンを見ることが増えてきたという点、そこに乗っているこどもたちがそのスピードや道の通り方に慣れてしまう不安、などからだった。

こどもたちが楽しいだけでは本質を見失う。ほんとうにやりたいことは、大人や社会を巻き込むことだということを再確認するとともに、その大人や社会を巻き込めない限りは事業継続すら危ぶまれるということにも気づけた。それは、ビジネスプランコンテストに応募し、ビジネスプランとして考えだしたからだと、いまは思う。

 

□ こどもの好奇心を満たす新たな選択肢

ぼくのこども(いま6歳と3歳)には、図鑑が欲しいといわれたら絶対に買うと決めている。個人的に図鑑を手に取っているこどもの姿が好きだ。ただし、なかなか実物に会わせてあげられていないというモヤモヤがある。恐竜なら恐竜博物館、昆虫なら昆虫館、植物なら植物園、動物なら動物園や水族館といった、実物を直に見ることができる場所がある。ここには、もっと頻繁に連れていきたいができていない。そして、さらに一段階上としてあるのが、実際に飼う・育てることで、命の大切さ・育てることの難しさといったことを体験させることだ。これは、まったくできていない。たとえば、虫捕りや魚釣りなんかも素晴らしいことだと思うのだけれども、自分自身がこれまであまり触れてこなかったものにチャレンジするというハードルがあり、どうしても敬遠しがちだ。

そんなぼくでも、日常生活に当たり前のようにとけこんでいる「目的地まで安全にたどりつく」といった体験型の学びであれば、ハードルは何もない。ただ単に、こどもに「あの標識なんだと思う?」「なんであそこにあると思う?」「次の曲がり角の前でどうする?」などと問いかけをくりかえしながら、「なんでそう思ったのか」をこどもに聞くことで、リアルな場所でこどもといっしょに考えながら、その子の命を守ることや創造力に触れることだってできる。

そう真剣に思っている。

そして、こどもならではの目線や考え方に触れることで、「なるほどな」と思う瞬間がたくさんあり、それはとてもいい気づきにだってなる。

そう大人にとってもいい学びのテーマだと、これまた真剣に思っている。

ビジネスモデルキャンバス

 

□ 虫はさわれない・家では動物も植物もNG・こどもとあまり触れ合っていない

という方にこそ、この『マップづくりクラブ』というこどもたちの好奇心をくすぐる学びがあるって、5年後には認知させたい。

そして、この『マップづくりクラブ』という事業に、こどもたちの親御さんを含めて、バリエーションに富んだ大人たちがたくさん関わっていてほしい。

ぼくは、「こどもたちにどんな驚きを与えて、笑顔を引き出そうか」と必死に考え尽くせるような仲間とこれからも仕事をしていきたい。そういった視点でも、たくさんのいろいろな経験を持った人たちと、この事業を育てていきたい。将来的には、ここで学んだこどもたちともいっしょに仕事ができれば、最高だ。

そのためにも、このまだよちよち歩きの事業へ、ただただ応援してくれる方・大切なお金を寄付してくれる方を募っています。


応援・寄付いただいた方には、2020年2月に開催する3か所の幼稚園での子どもたちの笑顔を含めた『マップづくりクラブ』の詳細報告をさせてください。

これからも応援どうぞよろしくお願いします。