【江崎グリコ液体ミルク支援】厚労省記者クラブにて発表
2020.07.17
2020年7月15日から、江崎グリコさんのご協力で多胎家庭を対象とした液体ミルクによる支援がはじまりました。
NPO法人つなげるでは、多胎ネットのない地域に住むママたちが辿り着ける場所として、全国の窓口を引受けることになりました。
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「ふたごのまち」でつながっていく
全国に点在する多胎家庭をオンラインでつなげ、まずは関係性をつくっていく。
多胎家庭が孤育てにならないよう、いつでもすぐに言葉をかけやすい距離にいること。
わたしたちが目指す距離感です。
たとえば、今回の江崎グリコ液体ミルクの支援の情報が発表されましたが、ミルクを必要とする多胎ママへどれだけ届くかわかりません。
普段から言葉をかけやすい距離にあれば、いま困っているママへすぐにお知らせすることができます。
だから、忙しすぎて情報弱者になりがちな多胎ママへ、ひとりでも多くの方に伝わるように「ふたごのまち」の取り組みが広がるお手伝いをしてほしいと取材人の方々へお伝えさせていただきました。
SNSが発達しても、そもそも見ている暇がない人達が沢山います。
だから、さまざまな媒体から発信することがとても大切です。
多胎サークルで教えてもらったり、ご近所さんに教えてもらったり、たまたま開いたSNSでシェアされた情報になるかもしれません。
まずは「多胎ママをひとりにしない」ためにも、「こんな取組が始まったみたいだよ」って、この取り組みがスタートしたことを、さまざまな場所から情報提供をしてほしいです。
そして、ようやく必要な方へ届くのだとおもいます。
まずは「罪悪感」を取り除くことからはじめたい
多胎児は小さく生まれることも多く、その分だけ体重の増えを気にしているママがとても多いです。
小さく産んでしまったと、心配しているママに出会います。
母乳をあげたくても、二人分もの母乳が出ないことに気をもんでいるママに出会います。
一人ひとり抱っこして授乳ができないことに申し訳なさを感じているママに出会います。
夜中の授乳のお悩みは多く寄せられるし、私自身も辛かったです。
いま振り返って思えば、「わたしは眠くてしんどいんだ。ちゃんと寝たいんだ。だからあなたも夜中の授乳に参加してほしい。」そう言えば良かったんだとつくづくおもいます。
当時のわたしは、日中仕事にも行かず家にいるんだから「眠くてしんどい」って、言っちゃいけないと思っていた。
3人の子どもを育てた実母からは、「お母さんなんだから、弱音を吐いてどうする」といわれるし、母になるとはそんなものなんだと思うしかなかった。
何か楽をすること休むことに、私自身が勝手に罪悪感をもっていたのかもしれない。
いま、液体ミルクが世の中に存在しています。
そして、多胎家庭向けの支援が始まりました。
このきっかけが眠りの時間を確保してくれるかもしれないし、誰かに授乳を手伝ってもらいやすくなるかもしれない。
高価だからと価格が気になって手が出せないのなら、今回の取り組みを一度利用してみてはどうだろうか。
あなたにとって、なにがどう変わるのか変わらないのか考えるきっかけにしてみてください。
今回の江崎グリコ液体ミルクの取り組みで「気負わず、楽すること休めることに罪悪感を持つことなく、自分の心身を休めることも最優先に考えてたっていいんじゃない?」って、いまがんばっているママへ伝えていきたいです。
2020年7月19日
代表理事 中原美智子