□ ボランティアの定義ってなんだろう
2018.09.08
NPO法人つなげるでは、つなげるピアサポート事業で「ピアサポーターボランティア」を募集育成し
その方たちと一緒に、全国で支援を展開していこうと考えています。
さて、ここでちょっとわからない言葉が2つありますね。
一つは、ピアサポーター
もう一つは、ボランティア
まずは、馴染みのある言葉だけど、意味を聞かれたらぼんやりとしかわからない
「ボランティア」について、ちょっと一緒に考えてみようよ。
そもそもボランティアってなんだろうね。
まず、一番大事なことだけど
ボランティアって、自分がしたくてする活動(行動)なのよね。
ボランティアの定義について、自発性とか自主性・主体性っていわれるんだけど
簡単にいうとやらされてするものじゃないのがボランティア。
我慢しながらするのはボランティアじゃないんですよ。
我慢や忍耐がベースにある「奉仕」と混同しないようにしなくちゃね。
つぎに、社会性や公共性。
自分の家族のためにしているケア(活動)などは、ボランテイアとはいわれないのよね。
そうではなく、自分とは関係のない他人や社会のために何か活動をすること。
ほかにも、個人的な趣味をどんなに自発的に社会へ発信する活動であっても、
それは広く社会へ利益をもたらすものでないからボランティアとはいえないの。
あとは、新規性や先駆性とかいわれるけれど、これもそうなんだろうな。
いまあるサービスでは、現状に間に合わない。
「どうしてなんだ、どうするんだ こんなに問題があって困っているのに!」
問題に気付いてしまった人が、あたらしいアイデアで
自らすすんでその問題を解決しようとすること。
これもボランティアの定義のひとつです。
あとは、無報酬かな。
無報酬といっても定義はさまざま。交通費がでるのかでないのか。お昼代はどうするのかなど。
それは、それぞれの団体によってルールは違うみたい。
なぜ「無報酬」ってのが定義に含まれたのかを考えていくと
報酬がなくてもしたい活動だからする。っていうことに通ずるのかしらね。
以上、定義をご紹介した上で「ボランティア」の意味をまとめてみると
報酬の云々にかかわらず、
自分(家族)以外の人で困っている問題があって、
これまでのサービスでは解決できそうにないから、
それなら自分が新しいアイデアやここにはなかった手法を考えて解決できるよう活動(行動)すること
ということかな。
「公共の福祉」こんな言い方をしたら堅苦しくなっちゃうから
わたしは「みんなの幸せ」って変換しています。
ボランティアって、結局は「みんなの幸せ」に心を寄せる活動を指す言葉なのかな。
では、次回のブログでは
中原の元に届いた「『こんな活動がしてみたい』という声からボランティアができるのか?」をお伝えします。
2018年9月8日
中原 美智子