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命を預かることは、当たり前じゃない(前編)

■今回の記事は…
多胎育児を応援している方からのインタビューをお届けするこのシリーズ。今回は、元バレーボール女子日本代表の大山加奈さんです。バレーボール選手としてオリンピック出場も果たした大山さん。現役引退後に数年の妊活を経て、待望のふたごの女の子を出産しました。ふたごちゃんは、現在1歳。これまでの育児の葛藤や、支えになったことなどを語っていただきました。前編・後編に分けてお届けしていきます。
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支えになった産後ドゥーラさんの存在

出産後に1番辛さを感じたことは、双子が同時に泣いた時に1人ずつしか抱っこをしてあげられないことでした。ワンオペの時はとにかく手が足りなくて、いつも子どもたちに申し訳ないと思っていましたね。

それと、外出できないことも辛かったです。元々インドア派なのですが、近くのコンビニにさえ自由に行けない環境にストレスを感じていました。

そんな中で支えになってくれたのが、産後ドゥーラさんの存在です。

(※産後ドゥーラとは、産前産後の母親に寄り添い、家事や育児をサポートする専門家)

全てを受け入れてくれて共感してくれたので、心がとても救われました。来てくれる日を心待ちにしていましたね。でも、産後ドゥーラさんが不足していて、切実にサポートを必要としている家庭に行き届いていないという現状を知りました。

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私も育児で大変さを感じていましたが、我が家の双子は夜泣きがあまりなく落ち着いている方なのかなと思うこともありました。なので「うちよりも大変なご家庭があると思うので、我が家はサポートを遠慮した方がいいかもしれません」と産後ドゥーラさんに伝えたことがありました。

その時に、産後ドゥーラさんが言ってくれた言葉が忘れられません。
「大変さは人と比べるものではないから、加奈さんが大変だと思ったらそれは大変なんですよ」と言ってくれて…。その言葉がとても心に響いて、思わず泣いてしまいましたね。

私の住んでいる自治体には多胎支援があり、産後ドゥーラさんのサポートを利用できました。でも、地域によって大きな差があるのが現状ですよね。どこに住んでいても、適切で利用しやすいサポートの必要性を感じています。

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多胎ママとつながることで得た安心感

多胎ママに出会うと、すごく親近感が湧きますね。「仲間だ!」と思います。

出産前まで知らない方に積極的に話しかけるタイプではありませんでしたが、今は多胎ママを見かけるとすぐに話しかけます。連絡先を交換してお友達になった方もいるんですよ。

オンラインで交流できると、住んでいる場所に関わらず、全国の多胎ママパパとつながれるからすごくいいですよね。当事者にならないとわからないことがたくさんあるし、多胎ならではの大変さもやっぱりあると思います。私自身、他の多胎ママとつながることで、分かってくれる人が増えたような安心感があり、心が楽になりました。多くの多胎ママパパにそういう気持ちを感じてほしいですね。

■編集部からひとこと
これまでの育児を振り返りながら「周りに支えてもらって本当にありがたいです」と何度もお話してくれた大山さん。産後ドゥーラさんや多胎ママさんとのつながりに感謝しながら、日々育児をされている姿が浮かびました。後編では、お仕事と育児の両立についてや、多胎ママパパへのメッセージをお届けします。