NPO法人つなげる

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液体ミルクをお届けして

これまで、専務理事の大野さんがわたしたち団体の舞台裏をセキララに報告してくれていましたね。

おわってみたら一瞬だったし、なんていうのかな、できないって思ってなかったから、最後のミルクを送り出した後も、すぐに次の仕事にとりかかっていた私たちでした。いま思えばちょっとくらい「やりきった余韻」に浸ったり、打上げ(このような時期だからオンラインでね)してもよかったのかなって思ったりしています(笑)

ただ、打上げすることさえ思いつかなかったのは、毎日まいにちインスタやmail、公式LINEで「届きましたよ💛つなげるさん、グリコさんありがとう💛」のメッセージをいただいていたから、つどつど癒されたからリセットできていたのかもしれませんね。

 

 

さて、今日はどんなことをおもってこの事業をお引き受けさせてもらったのか、代表としても言葉を残しておきたいとおもます。

 

面白いメンバーしかいない

あっというまでした。

本当にあっというまででした。

この2週間ルーティンをつくって発送作業だけに没頭するのではなく、「どうすれば関わってくれる人たちも楽しんでもらえて、届けられた先のママが喜んでもらえるんだろう」と会った事もないママの顔を思い浮かべながら仕事をしていました。

グリコさんからお話しをいただいたときは、本数も確認せずお引き受けしたところは相変わらずの私です💦

ただ、これまで一緒にすすんできた専務と何かと手伝ってくれるフワちゃんも「まずいんじゃない?」なんていわないから、無謀だとさえ思わなかった。つくづく、なんて面白いメンバーなんだ(笑) 超恵まれています。

ただ、わたしが気付かないところ(法的なこととか、いろんな制度とか)で、確認したほうがよいと感じてくれた社外メンバーは、「なかはらさん、これこれカクカクしかじかだけどどうだろうね? 僕が確認しておきましょうか?」って連絡をくれた。ほんと、サイコーですよね。

ほかにも、「この日のこの時間は空いてるから、いくね」という、「あなた忙しいのわかってんだから、ガムテープもって行くってば」というスタンス。ほれぼれですね。

ふたごのへやでサポーターをしてくれている彼女たちからは、「ホットラインやっとくよ」といってくれて、これも助かったな。彼女たちがいなければ立ち行かなかった。なんて男前なんだ。

こういうバタついているときこそ、短い言葉でやりとりができて、かつスムーズにすすめたのは、日ごろから考えを共有できてるからなんだろうなと、その共有する時間をつくってくれたみんなに、ありがたくおもった。

そして、こんなサプライズも!2016年のふたごじてんしゃ初オフ会にプレママで参加しようと連絡くれたママが、今回はお留守番ができるようになったからと手伝いにきてくれたり、普段SNSでつながってるママがきてくれたり。見てくれてる人はちゃんといるんだなってうれしかったです。

 

「一銭にもならないから止めよう」だとか、「大変だから止めよう」だとか、だれかがもし言ったとしても、わたしはきっと引受けていただろうと思う。だって、このお話しをいただいたとき、すでに届けたいママ、届いたあとの生活シーンが見えていたんだもの。まぁ、そもそもそういうメンバーはわたしの周囲にはいないんだけどね。

できるできないでの判断ではなく、あの見えたシーンにちょっとでも近づくために必死にやってみた。といったほうが正しいかもしれない。

ただし、「あれはイヤ(重い箱は持ち上げたくない⇒100サイズの箱にした)」「これはイヤ(手書きはムリだから、クロネコメンバーズだなとおもっていた。もっといいものを大野さんが見つけてくれたのは感謝)」は見えていたので、イヤな作業をしなくていいように工夫はしました。

そして、ネガティブなことをさける思考ではなく、ポジティブな発想でもっとこうしたらいいんじゃない?と考えられたこともよかったです。

いろんなことがあった2週間。信頼するメンバーと走り切った2週間でした。

 

誰に何を届けたかったのか

 

ミルクの前から実施していた応援物資の活動。

これは、「新型コロナウィルス:ふたごを育てる家庭の困り事アンケート」の結果をみたとき、何かしなければならないと強く感じました。

ただただ終息を祈り自粛するのがわたしたちの仕事ではなく、何か動かなければと強くおもいました。

何か。その何かってなにかわからなかった。

いつもしたい事が見えているから、その見えている景色が見えるように行動してきたわたしなので、見えないことをするのは初めてのような気がした。

だから、大切にしたいものを軸に考えた。

「命の誕生を当たり前によろこべること」

いただいた自由記述の声をよみながら、自分のなかでリアルなママ像をつくりだし、その声に耳を傾けた。

一緒に考えてくれた方や奥様からも「休め。とにかく寝る時間を確保するんだ。」とアイデアをいただき、このメッセージを届けるために、離乳食を選び、買い物難民になっているのならと紙おむつを選びました。

だから、江崎グリコさんから液体ミルクのお話しを頂いたとき、それがたとえ賞味期限が短かろうと、食品がもったいないとか、災害に備えようのメッセージを伝えたいわけではないので、お引き受けさせてもらいました。ふたごや三つ子を育てるママに、少しでも休息や睡眠時間の確保をしてほしい。それだけを願いすすめてきたプロジェクトでした。

睡眠不足や疲労からくるストレスは、かわいいとおもっているわが子であっても、ときに投げ落としたくなったり、どなったり、たたいたりしてしまいそうになることだってあります。

決して許されることではありませんが、「なぜそうなるのか」のメカニズムがわかっているのだから、そうならないための手立てを講じればよいと考えています。

「命の誕生を当たり前に喜べる社会にすること」

これだけを願い、これからも必要なプロジェクトを進めていきたいです。

これからも私たちの活動が継続できるよう、ご寄付でのご支援をいただけましたらうれしいです。(カードと銀行振込がございます!)

 

 

わたしたちは食品ロスをなんとかしたくて引受けたのではない

 

「もったいないから」ではない。

また、「かわいそうだからあげたい」でもない。

ただただ、「ママにせめて夜中の授乳だけでも液体ミルクにすることで、ちょっとでも寝る時間がつくれたらいいのにな」という願いからです。

日中も授乳を誰かに頼みやすくなるかもしれないし、この機会に試してもらって使えるシーンをどんどんイメージしてほしかった。

 

わたしのわがままかもしれませんが、ずっと「命の誕生を当たり前に喜べる社会」を実現したくてずっと走ってきました。

この、「喜べるような社会」であるためには、ママパパ自身が疲れすぎてはいけないんだとおもっています。

ママパパ自身が心のゆとりや、体の休息がないといけないんだっておもっています。

睡眠をしっかりとれるようにすることが必要だとおもっています。

自分ひとりでぼーっとする時間とか、何かに集中できる時間とか、楽しめる時間とか・・・

そういう空白の時間をつくれるように今回の液体ミルクを利用してほしいとおもい、応援物資としてお引き受けしました。

 

では、今後わたしたちの活動方針にご賛同いただける企業さまは、ぜひお声がけください。

かならず「想い」を子育て家庭へお届けさせていただきます。