NPO法人つなげる

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【ふたごつなげるカーニバル】双子を連れて避難を考えたあの日

双子が0才6か月のとき、東日本大震災がありました。ベビーカーを押しながら歩いていた私は、大きな地震があったことをガソリンスタンドから流れるラジオで知りました。その夜、テレビから流れる状況を、わたしは固唾を呑んで見守りながら、同じようなママがあの場所にいるかと思うと気持ちがキュウキュウとなったのを覚えています。

関西では、南海トラフ地震がいつ襲ってきてもおかしくないと言われています。自分では逃げることも食べることもできない小さなこの子達の命を守るため、避難グッズや避難方法について3か月ごとに見直していました。避難する際は、高台や階段を上ることも考慮しなければならず、双子ベビーカーがなくても避難できることを考えなくてはなりません。母ひとりでも双子と長男を連れ、子どもたちが数日過ごせる食料とおむつを持ち出すことが最低条件です。そして、避難するときは注意散漫になることも考えられるので、目で確認でき手でかばえる位置で抱えることが条件のため、両側抱っこは外せませんでした。

リュックを背負い、二人抱っこをし、左手で長男の手をひく。これが私の考えた最善な避難スタイルでした。

ただ、その当時には双子抱っこ紐はなく、市販の抱っこ紐で双子抱っこを試みましたがうまくいきません。なので、自分に合うようリング付きスリングとチューブ型スリングの2本を手作りし、できるだけ簡単に子ども達をわたしの体に括りつけられるよう工夫をしました。でも、チューブ型に収まっている子は、わたしが下をむくとこぼれ落ちそうになり、どんな体制で避難するかわからない非常時に、充分に両手が使えない状況は厳しいなと感じていました。

以上が、わたしが小さな双子を抱えていた時の不安です。

今回、ナップナップさんに出展してもらったことで、「両手ってうごかせますか?」「荷物ってどうやってもてるのかな?」「本当に赤ちゃんが落ちないの?」など、ママ達が避難する時の不安をすこしでも解消できるよう、現地参加やZOOM参加してもらい質問ができる機会を作りたいと思います。また、避難時の対応だけでなく、泣いているときひとりしか抱っこできなくて「ごめんね」と何度も謝るしかない気持ちを、グッズで少しでも軽減できたらいいなと願っています。

 

つなげる代表理事 中原 美智子
(高3長男、小5双子男の子)

 

 

【申込開始】4/10 ふたごつなげるカーニバル2021 @東京都大田区