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【ふたごつなげるカーニバル】ぼーっと哺乳瓶の集団を眺めていた

三つ子が生まれ、生後3か月半でようやくNICUから退院し、自宅に三つ子がそろった瞬間から、待ったなしの24時間が始まりました。

ミルクの回数は一人1日8回、3人合わせると24回程度。飲めば排泄があり、代わる代わる誰かが泣き、寝て、誰かが起き、誰かが飲んで、出して、お風呂に入って、また泣いて。その合間に自分の食事、家事。息つく暇もなかったことと、正常な判断ができなくなりつつある感覚は今も覚えていています。

やはり時間がかかったのは、ミルクの準備と、授乳、そして、片付けです。三つ子との生活を想定して、70℃くらいに設定ができる電気ポットも購入し、ミルクを作って、冷ますまでに時間を要しないように準備はしていましたが、それでも、3人分を1日8回程度作ることはとても心身のパワーと時間を要することでした。

夕方になると哺乳瓶が9本くらいたまっていて、次の授乳の哺乳瓶がないけれど、子どもの泣き声が聞こえて、ぼーっと哺乳瓶の集団を眺めていた自分を思い出します。また、1歳数か月を迎えたころ、始めて新幹線に乗って4時間先の実家へ帰省しました。

大人が子ども一人につき一人付き添っての移動でしたが、新幹線で授乳をせざるを得ず、車両の一番後方で哺乳瓶を三つ並べ、転がらないように気を付けながら、熱湯と常温の水を混ぜてミルクを作った事も思い出されます。

多胎育児の場合、授乳の心配、悩み、物理的時間的な負担がとても大きいです。0歳児初期、授乳をする時間は親と子がふれあい、お互いの温度を感じる大切な時間ですが、その時間をゆっくりと過ごすことが難しいのも多胎育児の特徴です。

毎回の授乳でなくとも、生活の中に液体ミルクを取り入れることで、少しでも大人の気持ちにゆとりが生まれたり、一人一人の赤ちゃんと過ごす時間が増えたりすることを願うばかりです。

 

つなげるピアサポーター あや
(中1三つ子 女の子2人 ・ 男の子1人

 

【申込開始】4/10 ふたごつなげるカーニバル2021 @東京都大田区