【#非当事者から見える景色】いろいろな制度に恩恵をきっかけに成長していく
2021.06.04
こんにちは、大野です。前回は、『みんな自身のピアとしての活動ができる環境に』というテーマでブログを書きました。今回は、NPO法人という法人格だからこそ、享受できることの多さをお話したいと思います。
「非営利」と「透明性」
NPO法人におけるその他法人との違いはいくつもあるのですが、個人的にいちばんの特徴は「非営利」と「透明性」という部分なのかなと。
「非営利」という言葉がどうも誤解を受けがちなのですが、売上を上げてもいいんです、給料や報酬などたくさん渡してもいい。ただ、やってはいけないことは、会員・寄付者・出資者に対して(そんなことがあるのかわからないけれど)、「利益が出るかもわからない中で投資してくれてありがとう」と、利益を分配することはNG。どういう経緯で、応援・協力・寄付・会費などを集めてきたとしても、そこに集まったお金はその法人の事業内でのみ活用しましょう、というのが「非営利」という個人的な理解。
そして「透明性」ですが、活動内容やお金に関する報告はすべて開示が必要。「え?株式会社も決算書とか報告してるやん」って思うかもだけど、「開示=誰もがいつでも見れる状態」ということなので、非上場の株式会社は一般人には見える形での開示はなくて、一方NPO法人は、誰でも見れる状態になってる。
内閣府NPOポータルサイト → https://www.npo-homepage.go.jp/npoportal/detail/028002636
いろんな助成制度を未来につなげる
このように事業目的および事業実態を外部からも把握しやすい・非営利活動ということもあり、NPO法人というのは社会的信用度が高い法人格であるため、数多くの助成制度が存在します。「公」ではなかなか行き届かない社会課題に対して活動するNPO法人へ、いろいろな団体・企業が助成制度を設けています。(正確にいうと、NPO法人だけにではないが)
個人的に助成金検索するサイトでいま確認するだけでも、300件弱の助成金制度がヒットするし、「NPO 支援プログラム」なんかでググるとまとめサイトなるものまであるくらい、いろんな助成・支援制度が存在。もちろん、その中には申請さえすれば簡単に使えるものから、けっこう大変な審査もあったり。また、助成金なんかは金額や数の制限があるため、なかなか採択されるハードルは高い。
NPO法人つなげるとしても、これまでも数多くの助成を受けているし、これからもいろいろな支援をたくさん受けることになる。ただ、いつまでもその助成がなければ事業継続が100%ままならないというのは脱却しなきゃなと。今年度、採択されたもの・申請を出そうとしているものは、来年度以降どんなふうに回していけるのかと考えながら、今日もひとつ支援プログラムのひとつに向き合っている。