【#非当事者から見える景色】良いサービスの提供と適切な広報宣伝活動とのバランス
2021.09.03
「どうやったら、多胎育児をしている家庭に情報がキチンと届くのだろう」と考えたり、「この活動を継続させるために、必要なことはなんだろう」と考えたりするのが、NPO法人つなげるでの自分自身の役割だったりします。それぞれのカギカッコの文言をすっきりさせると、『広報宣伝』と『資金確保』になるような気がします。
「会費・寄付・助成金・補助金でいただいたお金なんだから、チラシとかの広告宣伝費用なんかに使うんではなく、実際に困っているママやパパのために使うべきだ」って思う方もいらっしゃるはずです。今年度採択されている令和3年度 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業では、その多くをサービス提供費用にあてています。ふたごのいえ・つなげる相談室などの有料サービスを無料開放していますし、サービスに関わる事務費用もそこから捻出できています。
ただ、この半年で実際に有効活用できている人の数は、残念ながらおそらく100名に満たないです。提供するサービス(対応およびプラットフォームなど)の質を向上することは継続的に必要なことですが、それ以上に必要だなと感じていることは、「具体的にどんなサービスなの?」ということだったり、つなげるが実施するサービスが目に触れる機会を増やすことだと思っています。
身体的にも、精神的にも、経済的にも、いろんな側面で大変なことが多い多胎育児。だからこそ、ほんとうに必要なサービスにしか目が向かないのかもしれない。そう思うと、「どんな相談でも気軽にいつでもどうぞ」と言うよりは、ピンポイントで誰かにバシッと刺さるような言葉がいくつかあったほうがいいのかもしれない。
そのためには、これまでに蓄積できた情報をうまく活用し、効果的に表現できる手段で、たくさんの人に見てもらうことにもコストを割くことも、多胎育児環境をより良くするためには必要な投資だと考えます。
どれだけ良質なサービスを開発したところで、届かなくちゃ意味がない。届けるためには、まず知ってもらわなきゃいけない。コツコツと地道な営業活動こそ大切だなと思うこの頃です。
私たちは多胎育児を支援します
-液体ミルク篇-