【開催レポート】『マップづくりクラブ』をとおして届けたかったものを話してきました
2021.12.15
◆指導者向け「楽しく作って自分で考える交通安全」講座
(https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/siminsanka/016tachibanatiiki/1026808.html)
2021年12月8日、兵庫県尼崎市にある立花庁舎にて、『指導者向け「楽しく作って自分で考える交通安全」講座』と題して、講座をしてきました。参加された方は、幼稚園・保育園の先生の方々、地域活動をされている方などでした。20代 ~ 80代と年齢層は幅広く、みなさんの声もお聴きしながら、楽しい2時間を過ごさせてもらいました!
元々は、双子・多胎イベントの中で、子どもブースみたいなものを持っておきたいなという考えもあって、2019年から構想をはじめ、2020年の2月ごろに企画をカタチに移し、本格始動させる予定でしたが、残念ながら新型コロナ禍も相まって、企画としてはストップしているというのが現状です。
交通安全の指導をするのではないんです
参加された方々に聞くと、警察署の方や市役所の交通安全課の方などが、来園されて交通安全の指導が例年開催されているようです。自分が小学生だったときもそんなことがあったなと記憶しています。過去にマップくらぶに参加してくれた子どもたちも、信号のこと知っているし、右左右で安全確認することも自分の言葉で説明できるし、交通ルールについて、キチンと学ぶ場がすでに社会にはあることは間違いありません。(なんか校庭とかに白線を引いて、疑似的な横断歩道とか。スタントマンよんで、自己の再現とかあったような記憶がよみがえる)
じゃあ、マップくらぶでしたいことが何かというと、ひとりひとりの子どもたちが見えるもの・考えていることを丁寧に受け取って、「じゃあ、君はどうしようと思う?」とその子らしい発想を新しく産み出すきっかけを提供するといったものです。
これは、つなげるとして大切に考えている、傾聴・寄り添い・自律という部分にも通じることであって、ママやパパだけではなく、子どもや社会全体に対しても、そのような軸で活動を展開していこうと常々考えています。
アクティブラーニングなんていう、キチンとしたキーワードを使うのは恐れ多いですが、何気ない生活の一部を切り取って、普段思っていることを言葉にして、その思っていることをどう実現していくか、どんな行動を実践していくかを、小さくトライ&エラーするのに、『交通安全』というテーマは、ものすごくフィットしているんじゃないかなって、個人的にはずっと思っています。
あなたらしくていいんだよ
「子どもには自由な発想でいてほしい、最低限のルールやマナーだけ覚えてさえいれば大丈夫だ」と思いながら、自分の子どもと普段接しています。でも、そんな風に子どもには思うくせに、自分自身の子育てには「こうしなきゃいけない」って、正解を求めているような気がしていて、言っていること・やっていることが矛盾しているかもと、客観視してみると、そう思います。
「夜は早く寝かせなきゃいけない」「3食キチンと食べさせなきゃいけない」「〇歳になるまでに〇〇ができておかなきゃいけない」「これができていないのは、親としてイケてないからだ」なんていうことを思う人は少なくないんじゃないかなって思います。もちろん、「そうなったほうがいいよね」なんてことは山のようにあると思うのですが、「絶対にそうすべきだ」ってことはあまり多くないんじゃないかなって。なぜ子育てに関しては、自分らしさは二の次で、親・親戚からの目や近隣の目を気にしてしまいがちなんだろうとも。
決まった正解を学ばせるから、自ら問題・課題を発見して解決力を身に着ける、という方向にシフトしてきていると理解しています。子育ても「こうしたいな」が先にあって、「じゃあ自分だったらどうしよう」というのが日常になればなと思います。
双子・多胎支援に直接関連性がなかったとしても、いろいろな活動の軸には、傾聴・寄り添い・自律というキーワードを持って、これからも活動を進めていきます。引き続き、応援どうぞよろしくお願いします。
2021年12月15日
大野 祐一