NPO法人つなげる

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あったか空間プロジェクト:布製ベビーカープレート制作中!

2022.04.13

A.活動報告

NPO法人つなげるでは、ピアサポさんがそれぞれ、興味を持つ分野でプロジェクトを立ち上げ活動しています。

今日は「あったか空間プロジェクト:布製ベビーカープレート制作」の活動をご紹介と、ピアサポになって、このプロジェクトに参加してみませんか?のご案内です

■ベビーカープレートって何?

ふたごみつごを家庭に迎えてうれしい一方で、いくつかの困難さや制限を感じたことはありませんか?

たとえば、外出のとき。

赤ちゃんを複数人連れてのお出かけで、大きなベビーカーのために通れない道があって困った、というご経験はありませんか。
また、励ましの言葉だけでなく、ときに心ない言葉をかけられることから、外出そのものを諦めるようになってしまった、という声も聞かれます。

ベビーカープレートは、そんな外出の困難さを抱える多胎ママパパにとって、ふたごみつごを連れたお出かけが少しでもしやすく、楽しくなるようにと願い、生まれたもの。また、プレートのメッセージを通して、非当事者の方に、多胎家庭の困りごとやうれしいことを知ってもらうことも目的としています。
最初は紙プレートからスタートし、現在は布プレートを制作中。ひとつひとつ、つなげるピアサポーターが手作りしています。

たとえば「赤ちゃんから距離を保って欲しい」「ちょっとだけれど手伝いをお願いできたらありがたい」という気持ちをまわりに伝えられるアイテムとしてご活用していただけます。

 

■あったか空間プロジェクトの経緯

◆プレートの発端は…

2020/05〜06頃。

【おしゃべりのへや】に参加してくださったママから、「コロナ禍で外出した際、小さな双子にふいに近づいたり触れてくる方がいて、外にでるのが怖いんです。」とお話がありました。代表の中原さんと話して、こういうのがあったらどうかな?と生まれたのが、「距離をとってくれてありがとう」のイラストでした。

試作印刷したイラストと、ベビーカーに取り付けるクリップなどをお送りし、彼女の使用感を時々教えてもらいながら、どんな紙なら耐久性があるかな、とか、カバーに入れた方がよいかな?とか、クリップはどんな形状が良いだろうか?と最初は2人であーだこーだと話していました。

その後、神戸大学内田ゼミ生のみなさんとのご縁があり、このイラストはゼミ生さんたちの作った「あったか空間プロジェクト」に引き継がれていくこととなります。

◆あったか空間プロジェクトへ

このプロジェクト名は、「多胎ママパパと、まわりの方たちが気軽に声をかける、かけられるあったかい空間、社会全体が育児を見守るあったかい空間を作りたいよね。」という思いからつけられた名前です。
当初、プロジェクトのゼミ生さんは、クラウドファンディングをして「双子ママを手伝いたい方の気持ちが伝わる」エコバッグを作る予定で動いていました。
しかし、コロナが蔓延し、「声をかける、かけられる」がタブーな世の中に。

どう舵を切ろう、と話をする中で、紙プレートの話題が出て、これを完成させたいね!となりました。
ゼミ生さんたちに託し、以降は、彼らが双子イベントで実際に双子ママにインタビューしたり、プレートの他のデザインベースを考えたり、使用するクリップ等材料も調べて、カタチを作っていってくれました。

神大ゼミ生のあったか空間プロジェクトについてはコチラ

◆クラファン成功、使用者インスタライブでフィードバック

クラファンが成功し、おおよそ100名の双子ママパパへプレート送付。後日、使用している多胎ママにインスタライブでインタビューしました。
「双子が手で取ってなげてしまった」
「双子の手が届かない場所につけると、今度は人から見えなくなってしまった」
「ねんね中、のプレートは、逆に覗き込んできて起こしちゃう人もいて困った」
など、改善点とともに、「このプレートのおかげで外出で声をかけられることが減り、すごく助かっている」と嬉しい声も。

◆ゼミ生さんが卒業や就職活動へ。

プレートをどう改善できるかな、という話に。
赤ちゃんが触ることで、プレートが外れる、落ちる、など起きてしまうフィードバックを受け、
「いっそ赤ちゃんが触ってOKなものはどうだろう」「ベビーカーにつけてるおもちゃ、布絵本とかいいよね」など案が出ました。

裁縫が上手&器用なつなげる事務局さんに、試作をお願いすることに。
試作をかさね、意見出し合いながら作っていましたが、中心で動いてくれていたゼミ生さんたちが、就職活動やバイト、卒業…ご自身の生活が次のステップにうつり、継続が難しくなり、プロジェクトは紙のプレート完成で一旦クローズに。

◆ピアサポーターが引き継ぐ

プロジェクトクローズを受け、ピアサポメンバーで「これを引き継ごうよ」という展開に。
ハンドメイドが好きなピアサポさんがプロジェクトメンバーに加わり、現在「距離をとってくれてありがとう」イラストを使用した布プレート販売の実現に向けて試行錯誤しています

 

■ピアサポになって、あったか空間プロジェクトに参加してみませんか?

現在、あったか空間プロジェクト:布製プレート制作では、お裁縫やハンドメイドが好き!と縫手を引き受けてくださるピアサポーターさん募集中です。

「仕事があるし、沢山の活動は難しいけれど、縫い物だけなら好きだからできそう」
「多胎ママパパとふたごみつごのお出かけを応援したい」
「次の多胎家庭へと想いをつなげたい」
そう思ってくださる双子ママパパさん、ぜひ、つなげるのピアサポーターの仲間に加わっていただいて、一緒にベビーカープレートをつくりませんか?

また売り上げの一部は、NPO法人つなげるの活動へご寄付いただくことを併せてご理解いただけますと幸いです。